第316章

水原刃は野呂栞と白井小鳥の一件に関与したとして、職務停止処分を受け、事情聴取の対象となった。

ネットの速報を見た野呂栞は、鼻で笑うように一度だけ冷たく息を漏らすと、リュックを背負い、ひとりでひそかに丹羽家を後にした。

島宮奈々未を巻き込みたくない。

その頃、島宮奈々未は丹羽光世と、どうやって野呂栞を助けるか話し合っていた。本人がもう出て行ったなど、知る由もない。

島宮奈々未は画面を睨んだ。野呂栞や白井小鳥を擁護する声が、異様なほど少ない。どう考えても不自然だ。

「光世。これ、誰が流した情報か、辿れない?」

水原刃ではない。もし彼がやるなら、とっくにやっている。今さら燃え広がれば、...

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